WAGSR

a tool for generalized feed forward shift registers

WAGSRとは

一般化フィードフォワードシフトレジスタ(GFFSR)のためのプログラムです。WAGSRは、Web Application for Generalized feed forward Shift Registersの略です。シンボリックシミュレーションにより、GFFSRに関する各種問題を計算します。詳しくは、関連文献を参照してください。

WAGSRの主な機能は以下の通りです。

  1. 論理式によるGFFSRの設計
  2. GFFSRの回路図表示
  3. GFFSRの各種計算
    • シンボリックシミュレーション
    • 入力系列、出力系列、初期状態、最終状態を0,1,Xで指定した回路シミュレーション

GFFSRとは

図のようにシフトレジスタに任意の論理式のフィードフォワード回路を追加したものです。

WAGSRの使い方

WAGSRはWebアプリケーションです。以下のURLから利用できます。利用にはSVG対応Webブラウザが必要です。(Internet Explorer 9以降、Firefox 1.5以降、Safari 3以降)

http://wagsr.fujiwaralab.net/

1. 論理式によるGFFSRの設計

  1. Circuit Designerボタン:新しい回路の設計を始めます。
  2. Stageフィールド:シフトレジスタの段数(=フリップフロップの個数)を入力します。
  3. 「by expressions」タブ:「GFFSRとは」で説明した図中のf0,f1に相当する関数を論理式で定義します。論理式はJavaScript形式で記述できます。
    1. 使用できる論理記号
  • 「Transform into〜」ボタン:論理式をリードマラー標準形やCNF標準形に変換します。なお、変換に時間がかかる場合はキャンセルボタンが表示されるので、途中でキャンセルすることができます。
  • フィードバックがある回路などGFFSRではない回路も定義できますが、3の各種計算が求まらないことがあります。
  • 「by XOR connection」タブ:XOR接続のみの回路を接続のON/OFFで容易に設計できます。(このような線形回路に特化したツールSREEPも公開中です)

2. GFFSRの回路図表示

  • 拡大縮小スライダー:右方向へスライドして回路図の拡大し、左方向で縮小します。
  • 「Download As Image...」ボタン:回路図画像はSVG形式でダウンロードできます。
  • 「SR-ID」フィールド:GFFSR回路を示すIDを表示します。このIDをメモしておいて、次回この欄に入力してエンターキーを押すことで、再び同じ回路を再現することができます。

3. GFFSRの各種計算

  • 「Info」タブ:回路の基本情報。
  • 「Variables」タブ:GFFSRの記号シミュレーション結果。
  • 「Calc」タブ:入力系列、出力系列、初期状態、最終状態のパラメータを0,1,Xで指定して回路シミュレーションを行います。パラメータに矛盾がある場合は、赤く表示されます。

関連文献

  1. Katsuya Fujiwara and Hideo Fujiwara, "WAGSR: Web Application for Generalized Feed Forward Shift Registers," 13th IEEE Workshop on RTL and High Level Testing (WRTLT'12), pp. 1.2.1-1.2.7, Nov. 2012.
  2. Katsuya Fujiwara and Hideo Fujiwara,"Generalized Feed Forward Shift Registers and their Application to Secure Scan Design," IEICE Trans. on Inf. and Syst., Vol. E96-D, No. 5, pp. 1125-1133, May 2013.


Copyright 2012, Katsuya Fujiwara and Hideo Fujiwara.